平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年3月の東日本大震災により、被災されました株主の皆様には心からお見舞い申し上げます。
一刻も早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、当社グループの平成23年2月期(平成22年3月1日から平成23年2月28日まで)における経営の概況をここにご報告申し上げます。
当連結会計年度におけるわが国経済は、景気は持ち直しに向けた動きがみられましたが、秋以降は円高の進展もあり、景気の足踏み状態が続きました。
また、企業収益の改善もあり、設備投資は持ち直している一方、ソフトウェア投資は緩やかな減少傾向が続きました。
このような中、当社グループにおきましては、平成21年11月の持株会社体制移行後強化してまいりました製販一体となったグループマネジメントの一環としまして、平成22年5月に当社、販売会社であるウイングアークテクノロジーズ株式会社、およびSuper
Visual Formade(SVF)の開発会社である株式会社エフ・アイ・ティの3社の本店を同一ビルに統合いたしました。これにより、グループ内のコミュニケーションの活発化、ユーザーからの問い合わせに対するレスポンスの改善等を図ってまいりました。
営業面においては、公的機関の大型案件および当該案件に付随する案件を受注したことに加え、全般的に厳しい事業環境の中でも、業績の改善を背景に投資を再開している投資余力のある企業の案件を取り込むことによって、売上高は堅調に推移いたしました。
費用面においては、前連結会計年度より取り組んでおりますコスト抑制のための施策は継続しており、事務所の移転・統合による地代家賃の抑制をはじめ、外注費や広告宣伝費等は抑制しておりますが、今後の業容拡大に向けた人材の確保等のために人件費は増加傾向にあります。
このような形で、継続的に見直しを行うことにより、バランスのとれたコスト構造を目指しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は8,833,526千円(前期比13.7%増)、営業利益は3,233,187千円(前期比34.6%増)、経常利益は3,466,263千円(前期比42.7%増)、当期純利益は1,905,208千円(前期比41.3%増)となりました。
また、平成23年3月31日にバリオセキュア・ネットワークス株式会社の買収を完了いたしました。これまで、パッケージソフトウェアビジネスを中心に展開しておりました当社でありますが、今後クラウドビジネスを展開するにあたり、今まで以上にソフトウェア・サービスの使いやすさを意識する必要が出てきます。一定の機能を持ったソフトウェアを提供するだけでなく、そのソフトウェアを使うことによって実現できることをどれだけユーザーに訴求できるかが重要になると考えており、パッケージソフトウェアの枠にとらわれず「サービス」をも含めたトータルなソリューションをユーザーに提示することが求められます。
既に、バリオセキュア社は、ネットワークセキュリティに強みを持つサービスベンダーとして、ユニークなビジネスモデルを確立しています。それだけでなく、バリオセキュア社の提供するサービスは、クラウド環境でアプリケーションや情報活用基盤を提供するためのプラットフォームとして展開できるようなサービスモデルとなっており、当社のビジネスとの親和性も非常に高いものと考えております。
今後は、両社のシナジー創出に向けた取り組みを加速させていきたいと考えております。
加えて、平成23年4月13日に株式会社ミドクラへの出資を発表いたしました。ミドクラ社は、世界にあまり例のないネットワークにおける仮想化技術を強みとしており、今後のクラウドビジネス展開において非常に大きな可能性を持っております。
昨年12月の上場を機に、M&Aも事業成長のための選択肢の一つとして活用したいと考えており、今後も成長が見込める事業領域においては積極的にリソースを投下し、持株会社体制の強みである機動的な事業展開を行ってまいりたいと考えております。
株主の皆様方におかれましては、今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成23年5月27日
1stホールディングス株式会社
代表取締役社長
内野 弘幸